Rubrik Japanは11月26日、AI導入に伴うリスクを管理しながら企業におけるAIエージェント活用を加速する「Rubrik Agent Cloud」を発表した。AIエージェントの監視にとどまらずデータ修復などの機能を備えており、AIを安心して利用できる環境を整えることで企業の変革を推進していくとしている。
Rubrik Agent Cloudは、オンプレミスからクラウド、SaaS、アイデンティティーまで全ての環境を統合された一つの画面で管理できることが特徴。エージェントに対し、▽動作やデータアクセスを継続的に監視し可視化▽エラーをリアルタイムで検知し統制▽データへの不適切なアクションを元に戻して以前の状態に復元ーの大きく三つの機能を発揮する。
「Rubrik Security Cloud」と連携して、望まれないアクションについて正確な時間と影響範囲を特定してのロールバックが可能。重要なデータの保護と早期の復旧が実現できるという。現時点では、早期アクセスプログラムを通じて一部の顧客に向け限定した機能が提供されている。
高山勇喜 社長
高山勇喜社長は、セキュリティーは防御だけでは限界があり、侵害を前提にしたレジリエンスを構築しなければならないと指摘。ただバックアップを取っているだけでは素早い復旧は望めないとした。
その上で、「サイバー攻撃以上に怖いのが、従来の10分の1の時間で10倍の損害を発生させるAIエージェントの暴走。グローバルでは会社のデータベースを全て削除してしまった例まであり、大きな危機感を覚えている」と述べた。
(下澤 悠)