キャッシュレス決済の運用を支援するエム・ピー・ソリューション(MPS)は、東京本社1カ所のみの拠点と従業員数約40人という規模ながら、パートナーの力も生かしてサービスを全国に展開している。
サービスで使用する端末「IM10」
MPSが提供するキャッシュレス決済サービスは、無人機向けの「JMMS」や対面式向けの「KAZAPi」など。MPSは株主でもあるNECのビジネスパートナーで、決済代行のプロセスではNECの決済ゲートウェイサービス「MSGW(マルチサービスゲートウェイ)」を利用している。使用する端末「IM10」などもNECから提供を受ける。
MPSがターゲットとするのは、大手決済業者が手を出しにくくキャッシュレス化の波から取り残されているようなニッチな場所だ。JMMSは飲料の自動販売機やコインロッカーなどで、KAZAPiは宮崎県のタクシー会社や北海道で開催されたイベントなど、それぞれ広く全国で導入実績を持つ。パートナーの協力に自社の営業も加わり拡販を進め、サービスの決済処理高は2024年に400億円超、25年は8月時点で約600億円に上っている。
無人機を扱う販売店やメーカーなどと連携して顧客を開拓しており、パートナーの一社であるセルフ化機器を扱うパルサーは、販売する一部の物販自販機と券売機でIM10を採用。MPS側にキャッシュレス対応の物販自販機について問い合わせがあった場合には、パルサーを紹介するケースもあるなど互いに協力する関係を構築している。また業務用クリーニング機器を扱うTOSEIでも、顧客が同社のコインランドリーを導入する際に決済方法としてキャッシュレスを希望した場合、JMMSを導入するケースが多いという。いずれも実際にサービスを利用する加盟店側とMPSが直接利用契約を結ぶ。
同社は業務効率化に加え現金を扱わないことによる防犯効果などのメリットも強調し、キャッシュレス決済の訴求を続ける。
(下澤 悠)