アイデンティティーセキュリティー基盤「Saviynt」を展開する米Saviynt(セイヴィエント)とアシストは6月4日、共同出資による日本法人「Saviynt Japan」の設立を発表した。出資比率はセイヴィエントが65%、アシストが35%。AIエージェントなど非人間ID(NHI)管理の重要性が高まる中、アシストの顧客基盤やサポート体制を生かし、数万ID規模の顧客を中心に、国内市場での浸透を図る。
Saviyntは、クラウドやオンプレミス、外部委託先などグループ企業全体にまたがるIDとアクセス権限を一元的に可視化・管理する基盤。IDガバナンス管理(IGA)、特権アクセス管理(PAM)、マシンIDやAIのIDといったNHIのセキュリティーなどの機能を一つの基盤上で利用できる点を強みとする。グローバルで700社以上に導入され、国内でも大手製造業など十数社で採用されている。
アシスト
大塚辰男 社長
アシストの大塚辰男社長は「ID管理が(ITセキュリティーの)要」であるとし、「人間とAIのIDを包括的に守れる環境が今後の時代には必要とされる。セイヴィエントのビジョンに強く共感した」と語った。セイヴィエントのシャンカー・ガナパシーCOO(日本法人の代表取締役を兼任)は、顧客を「デザインパートナー」と位置付け、連携して機能を拡充している点が「市場における重要な差別化要因」だと強調した。
米Saviynt
シャンカー・ガナパシー COO
パートナー戦略について、日本法人の小西雅宏・取締役(アシスト上席執行役員)は既存パートナーへの影響はないとした上で「もっと増やしたい気持ち。この分野に乗り出すパートナーを募集したい」と呼び掛けた。
(藤岡 堯)