NECは7月21日、製造業の業務変革を生成AIで支援するコンセプト「マニュファクチャリングトランスフォーメーション(MX)」を発表した。2027年にかけて関連技術を組み合わせてソリューション化する。
製造ソリューション事業部門の船津修平・上席プロフェッショナルは、データで製造プロセスをつなぎ、市場の変化に素早く柔軟に対応する「ダイナミックマニュファクチャリング」に25年から取り組んでいると紹介。MXでは、さらにAI技術の進化と、同社が最初のユーザーとなる「クライアントゼロ」の知見を折り込むと説明した。
キャプショ船津修平上席プロフェッショナルン
MXは、五つのバリューチェーン(エンジニアリング、サプライ、プロダクション、サービス、サステナブル)それぞれにAIエージェントを実装する。例えば、設計段階にあたるエンジニアリングチェーンでは、部品選定の際に、変化する法規制の情報をAIがリアルタイムで把握し、対話型で適用の可否などを伝える。過去の知見やベストプラクティスなども蓄積することで、最適な構成案を自律的に生成する。
サプライチェーン領域では事業環境の変動を前提とした対応力を強化する。現場では、グループ会社、調達先でシステムやデータ形式が異なり、それぞれの画面を見比べたり、表計算ソフトで管理したりといった運用が課題になっている。MXではこれらのシステムをAIで連携。需給の変動を自動で検知してシミュレーションを作成し、サプライヤーとの交渉まで担う。このように、MXは対応の速さと先読み、学習に価値を見いだすという。
宮辻博文ディレクター
製造業に関する同社の差別化点について、コンサルティングサービス事業部門マネジメントコンサルティング統括部FDXグループの宮辻博文・ディレクターは、加工組立の社内経験や、これまでの支援実績を挙げ、「製造業全体を通じて強みを生かせる」と強調した。(春菜孝明)