数字で見る中小企業のIT天気図

<数字で見る中小企業のIT天気図>12 グループウェア、ERPに勢い

2003/01/27 16:04

週刊BCN 2003年01月27日vol.975掲載

 新ITシステムに関しては、「グループウェア」の導入率が49.4%にも及んだ。グループウェアは社内の情報共有、活用のアプリケーションとして完全に定着した。他のソリューションとしては、「ERP」19.4%、「DWH」15.3%、「SFA」(Sales Force Automation)8.7%が続く。

 2001年と比較して最も導入が増えたのは、11.1ポイント上昇した「グループウェア」だ。「ERP」は01年15.1%から02年19.4%へ4.3ポイント上昇、「DWH」は01年17.1%から02年15.3%へ1.8ポイント減少という結果になった。 「導入・利用している/構築中・設計中」のうち前年比の伸び率が良かったのは、「グループウェア」(+11.1ポイント)、「ERP」(+4.3ポイント)、「CTI」(+2.6ポイント)であった。

 「検討中/関心ある」で伸びが良かったのは、「BI」(+6.8ポイント)、「SCM」(+6.3ポイント)、「ナレッジマネジメント」(+6.1ポイント)などの低い導入率ながら伸びを見せている。

 実際の導入率こそ低いが、過半数の中堅・中小企業はDWH、SFA、CRMなどは「導入検討中」、あるいは「関心がある」といった意向を示し、営業支援/販売管理システムの構築基盤に関心を寄せている。(ノークリサーチ 伊嶋謙二)
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