数字で見る中小企業のIT天気図

<数字で見る中小企業のIT天気図>19 日本IBMはブランド、NECはチャネルの信頼性、デルは価格

2003/03/17 16:04

週刊BCN 2003年03月17日vol.982掲載

 「ブランド力」では、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)が75.0%と圧倒的に優位になっている。そのブランド認知力、評価は全く他社を寄せ付けない高い評価だ。前年比の伸び率でみても「日本IBM」(+11.1ポイント)は高い。デルコンピュータは9.0%とブランド力は高くない。一方、サン・マイクロシステムズの19.3%(+6.0ポイント)が目立つ。「NEC」(-10.2ポイント)や、「富士通」(-10.3ポイント)はブランド力を下げる結果になった。

 「人と組織に対する信頼性」では、「NEC」がトップ。ただし富士通、日本IBMとの差はほとんどない。NECが47.0%、日本IBM46.1%、富士通45.6%と接近している。前年比では、日本IBM(+5.8ポイント)がとくに高い伸びを示した。NECと富士通はチャネル販売が強いだけに、直接ユーザーに接している局面での評価は高い。とくにNECはシェアが高い要因を裏付ける評価だ。

 「定価、設定価格の安さ」ではデルコンピュータの72.2%(+10.0ポイント)は圧倒的に高い評価を受けた。逆に他の評価項目で上位の3社は、NEC13.6%、富士通18.0%、日本IBM8.8%と軒並み低い評価であった。価格に関する評価ではデルコンピュータ、旧コンパックコンピュータが他社を圧倒した結果になった。とくにデルコンピュータは徹底的な「価格訴求戦略」を行っているため、当然とも言える結果となった。(ノークリサーチ 伊嶋謙二)
  • 1