年頭所感

【2005年 年頭所感】 アイエックス・ナレッジ

2005/01/10 20:37

週刊BCN 2005年01月10日vol.1071掲載

「人」

安藤文男社長

 今年のスタートにあたって掲げるキーワードは、昨年と同様「人」である。

 旧日本ナレッジと旧アイエックスが合併しアイエックス・ナレッジが発足してから昨年10月1日で5周年を迎えた。今までの5年間を基礎を作るための「第1ステージ」とするなら、これからの5年間は飛躍のための最後の仕上げを行う「第2ステージ」となる。今年度(2005年3月期)は、資産の時価評価を行い、減損会計をいち早く実施するため赤字となるが、これで一掃すべきものは一掃できる。余計な脂肪を落としてスリム化を図る初年度となる。来年度も財務の健全化を進めていく考えだ。

 第2ステージで飛躍を目指すために、ソフト開発プロジェクトで品質を高めていくことを重視していく。このためには、より一層高度なスキルが必要になる。当社の開発陣だけでなく、パートナー企業にも同様だ。情報サービス産業は、今までは高い成長を遂げ大量採用を行ってきた。現在のビジネス環境から見て、そうした時代は終わっている。昨春の新入社員はそれまでに比べ半減させた。今後も少数精鋭で優れた人材を採用していくことに注力する。

 情報サービス企業は、人材のスキルを高め、顧客に信頼され選ばれる企業になることが重要だ。パートナー企業も選び、かつ当社が選ばれるような関係を作っていく。結局は人と人とのつながりであり、「選ばれる人材」を育てなければならない。
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