年頭所感

【2005年 年頭所感】 コア

2005/01/10 20:37

週刊BCN 2005年01月10日vol.1071掲載

「ブランド向上」

井手祥司社長

 昨年3月に東京証券取引所第1部への指定替えにより、経営の透明感が高まった。業績については、今年度(2005年3月期)中間決算で売上高100億円を達成、通期では210億円を超える見通しだ。今後、ますます会社を成長させるために、“コア”ブランドを浸透させることが重要だと考えている。

 ブランド力を高めるために、競合との差別化を図り、新規顧客を開拓していく。国内では、薄型テレビやDVDレコーダーの需要拡大に見られるように、AV(音響・映像)機器のデジタル化が進み、当社の主力事業である組み込みソフト開発は順調に推移している。その一方で、新規参入する企業が増え、競争が激しくなってきた。そのため、新しいサービスとして、EMS(電子機器の受託生産)企業を活用し、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて提供する「EMSビジネス」を行っている。EMS企業との提携により、当社が得意とする組み込みソフト開発ビジネスを進化させることにつながり、今年度の組み込みソフト事業の売上高は前年度の約10倍にあたる2億円になる見通しだ。顧客企業に対して医療分野や環境分野などをテーマにアプローチをかけ、来年度は4億円の売上高を見込んでいる。

 02年度からの中期経営計画が今年度で終了し、来年度から「第8次3か年計画」をスタートする。業績の拡大基調を維持し、売上高300億円規模を目指していく。
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