IT Stock Frontline

1-6月のIPOは過去最高 ネット関連の第2世代登場

2005/07/18 16:04

週刊BCN 2005年07月18日vol.1097掲載

一部に公募価格割れや上場廃止も

 IPO(株式新規公開)人気が続いている。今年1-6月に新興3市場(ジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレス)への新規公開は64社。半期ベースでは過去最高を記録した。

 外食、絵画オークション、リサイクルなどさまざまな業界の企業が上場したが、大きな勢力はインターネット関連企業。ヤフー、楽天などに続く第2世代の登場が話題を提供した。

 その筆頭が3月に上場したガンホー・オンライン。ネット上でのオンラインゲームを運営、会員数は80万人を数えて国内最大級。会長の孫泰蔵氏は孫正義氏の弟ということも話題に。公募価格120万円に対して初値は420万円、一時2300万円台まで上昇する異常人気。上場直後に急騰した銘柄はその後失速するケースが多いが、ガンホーの6月末株価は1500万円台と健闘。時価総額は2400億円台と大証ヘラクレス市場でトップだ。他のオンラインゲーム株、いわゆる“萌え”関連株の人気にも火を付けたという意味で今年最大の話題企業だろう。

 飲食店情報サイト運営のぐるなび、オークション・ショッピングサイト「ビッダーズ」運営のディーエヌエー、GMOの子会社で電子商取引のカード決済代行を行うGMOペイメントも公募価格を大きく上回る初値を付ける人気となった。

 もっとも、年間100社以上が上場するだけに、すべてが人気を集めるとは限らない。バイオ関連のエフェクター細胞研究所は公募価格割れで初値を付けた後、いまだに公募価格を上回っていない。ベンチャーキャピタルの大量売りが株価下落の直接の要因とはいえ、主幹事証券の審査能力も問題視された。03年に東証マザーズに上場したゼクーは上場当初から会社は内紛続きで、業績悪化からこのほど上場廃止が決定した。新興市場は玉石混淆ということを認識する必要がありそうだ。(有賀勝久)
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