視点

パソコンはどう変貌するか

2005/11/07 16:41

週刊BCN 2005年11月07日vol.1112掲載

 パソコンがなにかにとって替わられるだろう、という話題を続けよう。前回は、市場の成り立ちやネットワーク(+シンクライアント)に言及しなかったのを補足しておく。

 マーケティングに話が及べば、ふつうクラスター分析をすることになる。日本のパソコンや携帯電話利用者は、次のようなクラスターに分けられる。(1)イノベーター(初物食い:刺激志向)、(2)アーリーアダプター(追っかけ:早稲・セレブ志向)、(3)アーリーマジョリティ(人なみ:山手線の女子高生)、(4)レイトマジョリティ(おくて:晩稲)、(5)ラガード(愚図:視点子など)。

 半分以上の日本人は、携帯電話やパソコンを次のように利用していよう。金融サービス(カード決済など)、情報サービス(天気、地図、アダルトなど)、音楽配信、経済情報(オークション・株売買など)、ブログやチャット、ゲーム、お絵かき・写真、通信機能(メール、インターネット)、文書作成(ワープロ)、表計算(スプレッドシート)。

 いまどきのパソコンの守備範囲は、せいぜい-くらいである。-のサービスは、若い人を中心に携帯電話やモバイルが主流になっている。一方、技術経済的視点からは、-の機能は、ネットワークを素直に利用すれば1ケタ以上安くなる可能性がある。それがシンクライアント(昔ならダムターミナル)の利用だ。そんじょそこらのパソコンは、ここ10年以上定期的に改版を余儀なくされ、その度に無用な各種インストールを強いられ、セキュリティ投資が必要で、パッチあてなどの労力は犯罪的になっている。おそらく、初期投資の5-10倍の投資を利用者はライフサイクルで支払っているだろう。

 そこで、どこかのプロバイダが100%クリーンな国際標準のオフィスドキュメントを用意して配布するだけで、これらはすべて避けることができる。利用者ごとに必要なアプリはフリーソフトや流通業者から手当てすれば良い。まさにスモールイズビューティフルで、1ケタは間違いなく安くなる。パソコンが安くなっても流通が不調にはならない点に注意しよう。かえってサービス分野のニーズが高まることを賢明なるBCNの読者ならすぐみてとれるはずだ。20年若かったら、視点子はこのビジネスモデルで、ビル・ゲイツ君以上の億万長者になってもいいのだが。
  • 1