年頭所感

【2006年 年頭所感】 キヤノン販売

2006/01/02 20:37

週刊BCN 2006年01月02日vol.1119掲載

「デジタルフォト文化を提案」

村瀬治男社長

 販売・サービス構造や仕組みの変革に加えて意識改革まで、数年来取り組んできた経営革新が実を結び、05年はほぼ狙い通り「収穫の年」となった。業績面でもそれにふさわしい成果をあげることができた。この土台のうえに06年はさらに次のステップへ、名実とも「新生キヤノン販売グループ」の誕生と呼べるよう飛躍したい。

 新年から新たな枠組みの「キヤノン販売グループ5か年長期経営構想」が走り始めた。日本経済もようやく本格回復期を迎え、消費動向や設備投資は活気を帯びてきた。日本市場のマーケティングを担う当社はこの上昇気流を確実に捉え、開発生産を担当するキヤノン、そのグローバルグループとも従来以上に足並みを揃えて、顧客に最大の価値を届たい。これまでに築いた健全な事業体質の維持・向上を前提として、さらに積極的な成長戦略を推進する。

 成長エンジンとして、ビジネスソリューション分野では引き続きITサービス事業の拡充に注力する。コンシューマ分野ではデジタル一眼レフカメラ、コンパクトデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、各種プリンタやプロジェクターをはじめ、他に類を見ない幅広い商品群と「映像文化のDNA」を核に、撮影・プリント・加工・編集を包含する新しいデジタルフォト文化の楽しみ方を強力に提案していきたい。そのための新商品やサービスを創出しながら、5年以内に「デジタルフォト事業売上高3000億円計画」の実現に向けてダッシュする。
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