IT Stock Frontline

「SNS」が話題に

2006/09/18 16:04

週刊BCN 2006年09月18日vol.1154掲載

ミクシィに続きヤフーなども参入

 今年のIPO(株式新規公開)の最大の目玉ともいえるミクシィの上場(9月14日、東証マザーズ)をきっかけに、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)についての関心が株式市場でも高まっている。

 SNSはネットに公開する日記や掲示板を使い、友人との交流や人脈づくりに役立てるサービス。ミクシィは会員500万人以上を抱える国内最大手で、SNS人口の8割が利用しているとされる。通常のポータルサイトや検索サイトとしての利用にとどまらないため、1人当たりのサイト滞在時間はトップ。これを武器に広告収入が猛烈な勢いで伸びている。

 有望なSNSに着目して新たな展開を始める企業も出ている。ヤフー(東証1部)は、SNS「Yahoo! Days」を本格的に開始。入会には会員による招待が原則必要だが、会費を払っている「ヤフー・プレミアム会員」とネット接続サービス「ヤフーBB」の会員は既存会員の招待なしで入会できるため約1100万人が一気に入会資格を得る。

 ブログの第一人者であるドリコム(東証マザーズ)は、顧客の囲い込みなどにSNSを活用したい企業向けにシステムを提供するビジネスを始める。商品名は「ドリコムSNS」で、日記の掲載や友人を他の会員に紹介する機能など基本的な仕組みを容易に構築できる。また、KDDI(東証1部)は、SNS大手のグリーと提携し、「au」とSNSを連携させたサービスを拡充する。

 SNSだけでなく、ネット関連ビジネスは花盛り。検索エンジンを活用したマーケティング支援のアウンコンサルティング(東証マザーズ)、アフィリエイト広告仲介のアドウェイズ(東証マザーズ)、「RSSバナー」を開発したバリューコマース(東証マザーズ)などが注目される。(有賀勝久)
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