年頭所感

【2007年 年頭所感】 オービックビジネスコンサルタント(OBC)

2007/01/01 20:37

週刊BCN 2007年01月01日vol.1168掲載

「ジャンプへの年」

和田成史社長

 1月末、「Vista」が出荷される。この時期に合わせて「64ビット」「C♯」「.NETフレームワーク」というマイクロソフト環境にフル準拠した新コンセプトの業務システム「次世代奉行シリーズ」をスタートさせる。過去のIT環境の変化に応じ、DOS/Vと16ビットが「ホップ」、ウィンドウズと32ビットが「ステップ」とすれば、今回のVistaと64ビット対応が「ジャンプ」になる。ブロードバンドをインフラとした新シリーズが本格的に始まる年である。

 企業からみれば、データを自社で入力する時代から、業務システムに流れるデータをコントロールして、自動化できる時代になる。今年は、新シリーズが普及することで、業務システムの使い方の概念が根本的に変わることになる。

 新シリーズの投入に加え、顧客のニーズに応じた提案をしていくうえで、パートナーとのアライアンス方法を変えていくことが必要になる。顧客に付加価値を提供し満足度を向上させるためにも、コンサルティング会社や、コア・コンピタンスをもつSIerと連携するなど、新たなアライアンス先を開拓し、サービスを強化していく。

 全体として需要が拡大する要因としては、「J-SOX法」や会社法など制度改正、大企業のグループ会社へのERP(統合基幹業務システム)導入の加速、地方の中堅中小企業を対象にする販社の拡大などがあげられる。企業戦略上、ICT(情報通信技術)投資に力を入れなくてはならないという意識が経営者の間に浸透してきたことも、市場の拡大をけん引する。
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