新興市場は低迷続く

 新興株市場の低迷が続いている。2006年の株式市場はトヨタ自動車、キヤノンといった大型株が人気を集め、日経平均は05年末に比べて約7%上昇。年末株価の比較では4年連続の成長となった。その一方で、新興株市場はジャスダックの株価指数が21%の下落、東証マザーズ、大証ヘラクレスにいたっては50%を超える落ち込みとなった。06年1月に起きたライブドアの粉飾決算事件をきっかけに個人投資家の間で、新興ネット企業に対する不信感が高まり、株価は立ち直る場面がなかった。

 そうしたなかで、IPO(株式新規公開)は引き続き高い人気となった。06年に新規上場した企業で話題を集めたのはネット関連では9月に上場したミクシィ。SNSの最大手として人気を集めた。公募価格に対する初値の倍率では、ブログシステム開発のドリコムが4.6倍、比較サイト運営の比較 .comが6.0倍と驚異的な値上がりを見せ、新しい業態、ビジネスモデルに対する投資家の期待の大きさを裏付けた。

 逆に投資家の期待を裏切った06年の新規上場株は、家電量販店のビックカメラ。8月にジャスダックに上場したが、その2か月後に会社側計画を下回る減益決算を発表。迅速な情報公開という点での不信感や業界内の競争激化懸念から株価は14万円台と公募価格の20万円を大きく下回って推移している。

 さて、07年のIPOとして観測されるのは、IT関連以外ではセブン銀行、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、三井生命保険といった大物企業の名前があがっている。ネット関連では、はてな、ウィルコムなどが予想される。06年のIPOは188社とネットバブル時の00年(203社)に次ぐ史上2番目の規模となったが、07年も同水準のIPOが予想される。(有賀勝久)