IT Stock Frontline

ネット関連企業に明暗

2007/05/07 16:04

週刊BCN 2007年05月07日vol.1185掲載

絶好調のDeNA、ミクシィらは急落

 全体に低迷が続く新興株市場で、ひとり気を吐いているのがディー・エヌ・エー(DeNA)だ。株価上昇で時価総額は2000億円規模。ACCESSと肩を並べ、新興3市場(ジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレス)のIT関連企業のなかでは楽天(6000億円台)に次ぐ水準に達している。

 パソコン向けオークションサイトから出発した同社だが、昨年2月にサービスを開始した携帯電話向けゲーム&コミュニティサイト「モバゲータウン」が収益に貢献している。テレビCMの効果もあって会員数は2月初めの300万人から3月末には440万人に膨らんだ。閲覧数の増加がアフィリエイト(成果報酬型広告)収入の拡大に直結している。2007年3月期の業績は、売上高142億円(前期比2.2倍)、経常利益46億円(同2.4倍)と予想を大きく上回った。07年3月期末には会社設立以来初めて配当(年520円)を実施した。

 DeNAの活躍が目立つのも、他のネット関連企業の株価不振が続くためだ。SNSの旗手として鳴り物入りで登場したミクシィの株価は1月末の高値268万円から4月中旬には160万円台まで下落。新たな好材料が出てこないことで、新興株市場全体の低迷に足を引っ張られている。

 ブログ大手として上場時に人気を集めたドリコムは、07年3月期の業績が当初の黒字予想から一転して赤字になると3月末に発表して株価急落。また、携帯電話コンテンツ大手のインデックスの株価は4月に入り5万円割れと、ライブドアショック前の06年1月の高値27万円台から5分の1に。積極的な買収戦略で業績を拡大させた同社だが、買収した海外子会社の不振に加え、3月には子会社の解散についての情報開示が遅れたとしてジャスダック取引所から内部管理と適時開示の業務改善の提出を求められたこともマイナス材料となっている。(有賀勝久)
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