年頭所感

【2008年 年頭所感】 TDCソフトウェアエンジニアリング

2008/01/14 20:37

週刊BCN 2008年01月14日vol.1218掲載

存在感のある会社

藤井吉文 社長


 昨年6月、4代目社長に就いた。創業社長の後任は2代続いて大口顧客のNTTグループから招いたものの、今回は初めて“プロパー社長”の体制になった。まだ半年余りだが、社員の意識も少しずつ変わり始めている。「なんとかなるんじゃないか」という甘い雰囲気が消え、「自分でやるしかない」という意気込みがより強く感じられる。

 1963年の創業からずっと独立系SIerでやってきた。業界再編が急ピッチで進むなかで、どこの資本系列にも属さない独立系の役割は以前より増している。フリーハンドで顧客に最適なシステムを提案でき、かつ当社はコンピュータの基盤システムやネットワークで多くの実績を持つ。東証一部上場企業だが、業界大手のSIerに比べれば年商規模は小さい。受注体力や単価も大手ほどではないかもしれないが、持ち味を生かして“存在感”のある会社にしたい。「鶏口となるも…」で社員の士気も高まっている。

 ソフトウェアをサービスとして提供するSaaS事業にも乗り出した。ITインフラやネットワークの得意技を生かし、携帯電話向けに提供している。パソコン向けでは競合が激しいが、携帯電話では当社がリードする。営業パワーに限りがあるため、SaaS大手のセールスフォース・ドットコムやNTTドコモ、ソフトバンクと協業、営業効率を高めた。

 オリジナルの商材やサービスを拡充していくことで、5年後をめどに今の2倍近い年商300億円を目指したい。


(1)生年月日: 1942年8月16日 (2)年齢: 65歳 (3)出身地:山口県 (4)出身領域:経営企画系
  • 1