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千田峰雄 社長

　東洋エンジニアリングから独立して8年。エンジニアリングをオリジンに持ち、主に製造業向けのシステム構築を得意とする。世界大手のERPパッケージや当社オリジナルの生産管理システム「MCFrame」などを主力商材として、独自のポジションを築いてきた。

　ITシステム業界は大手集約が急ピッチで進む。こうしたなかで勝ち残るには、得意分野で絶対的な強さを保ち続けることが必須だ。感性を磨き、常に問題意識を持つ。課題は社内だけでなく、顧客企業とも共有する。インターネットの普及で情報共有は容易になったかにみえるが、実はそうではない。課題を見つける感性や、分かりやすく可視化する力量、危機感や感動を共有する人間力が一層求められる。

　システム構築をメインにしているものの、業態はコンサルティングファームに近い。独立したときは115人のメンバーで始めたが、今は400人余りに増えた。独立後に入社した社員もあと数年で10年選手。プロジェクトリーダーになれる人材も増えてきた。会社を人生にたとえれば、中学生、高校生とこれから難しい年頃になる。残念ながら不採算プロジェクトはまだ根絶できていない。コンサルティング力とエンジニアリング力を武器に優位性を従来にも増して発揮していくためにも、人材の育成により力を入れる。

　メインターゲットを明確化し、主戦場では誰にも負けないスーパーニッチとしてのビジネスを伸ばしていく。

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