年頭所感

【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 クレオ

2009/01/05 20:37

週刊BCN 2009年01月05日vol.1266掲載

激動の一年

土屋淳一 社長


 2008年に本欄で掲げた「さらなる加速」に、手ごたえを実感している。当社の基幹業務パッケージ「ZeeM」で大型商談が決まる確率が高まったからだ。パートナー網の整備、製品ラインアップの拡充を行ったことが、実績に結びつきつつある。

 一方、受託開発では悲願だった赤字プロジェクトの撲滅は、07年に比べると大幅に押さえ込めた。ISOやPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)の活動で内部監査、プロジェクト点検が定着し、アラートが挙がるとすぐさま、具体的対策を講じられたことが大きい。

 「ZeeM」は上期の実績で累計250社を突破、過去最高の導入社数を記録した。プロモーションを重点的に行ったことが奏功した結果だ。ただ、景気下降の影響により、予想よりは若干少なく推移したのが残念だ。

 下期に向けてはアウトソーシングのエンジンとしてZeeMを導入するなど、長期的な取引顧客が2社ほど決まった。アウトソーシングは長期間、安定的なロイヤリティが入ってくるストックビジネスでもあり、経営の安定につながるため、今後も比率を高めていきたい。

 09年は市場の状況を見ると、厳しく「激動の一年」となるのは間違いないが、ZeeMの大型受注が増えていることから、さらに実績に結びつけたい。取引先とのコネクションも大事にし、今後10年、20年と関係の続く生涯顧客になっていただくよう、成果を出していきたい。
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