年頭所感

【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 キヤノンITソリューションズ

2009/01/12 20:37

週刊BCN 2009年01月12日vol.1267掲載

信頼、技術、グローバル

武井尭 社長


 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)グループのITソリューション(ITS)分野の中核企業として、ビジネスを大いに伸ばす。

 当社は2008年4月に旧キヤノンシステムソリューションズと旧アルゴ21が合併して発足。その後もニイウスコーとビックカメラの合弁会社を同年9月にグループ化するなど、M&Aを積極的に展開してきた。09年1月にはキヤノンネットワークコミュニケーションズと合併する。同時期にビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)などを手がけるキヤノンビズアテンダ、医療業界向けのキヤノンITSメディカルを立ち上げるなど、グループの再編にも力を入れる。

 世界経済が失速するなかでも、自身の技術力を高め、顧客から信頼を得るためにグループの総力を挙げてITS事業の強化に取り組んでいく。キヤノンMJグループ全体のITS事業の売り上げを今の2倍近くに伸ばす「ITS3000計画」を打ち立てており、より一層のグループ力の結集、強化が欠かせない。

 また、グローバルビジネスも拡大させる。キヤノンMJグループはキヤノングループ全体から見れば国内向けの会社だが、ITSを国内だけで成長させるには限界があるのも事実。ユーザー企業の海外ビジネスをITの側面で全面的にサポートしたり、優れたIT商材をグローバル規模で調達する能力を高める。世界市場におけるユーザー企業の競争力を向上させ、ビジネス拡大につなげる。
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