年頭所感

【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 トレンドマイクロ

2009/01/12 20:37

週刊BCN 2009年01月12日vol.1267掲載

革新

大三川彰彦 取締役 日本地域担当


 2008年9月から急激に景況が悪くなるとは予想していなかった。まさに驚きの年だった。経済状況の悪化により、金銭や機密情報を狙ったサイバー犯罪が増える可能性もある。セキュリティベンダーの必要性は高まる。実際に新テクノロジー、ソリューションを採用したいという声があがってきている。

 ウェブの脅威はますます巧妙・複雑化している。そんななか、パターンファイルだけでなく、当社のインザクラウドの環境で脅威をブロックするレピュテーションの技術を用いた製品が注目されている。また、9月に発表したThreat Management Solution」で企業ネットワークのログを取り、ウェブからの脅威を可視化、分析レポートを提出するサービスを提供している。

 さらに08年にはウェブ、電子メールと09年前半に提供開始するファイルのレピュテーションDBを複合的に連携して脅威を防ぐ新技術基盤「Smart Protection Network」を発表した。デバイスには機能を限定した小さなエージェントを入れるだけで、スマートでライトなセキュリティを提供する。これは他社にないアドバンテージだ。

 最近はクラウド全般を手がけるベンダーが出始めている。当社も「Smart Protection Network」構想により、企業、個人ユーザーへの製品提供が従来と異なるビジネスモデルになると期待している。09年は「革新」の年となると考えている。

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