年頭所感

【2010年 年頭所感】 ITホールディングス

2010/01/21 20:37

週刊BCN 2010年01月18日vol.1317掲載

ステップ

ITホールディングス 岡本晋 社長
 有力SIerのソランをグループに迎え入れ、年商4000億円が射程距離内に入ってきた。当社は2008年4月、旧TISと旧インテックホールディングスが経営統合して発足。助走期間を経て、ホップ、ステップ、ジャンプでビジネスを拡大させる。

 キーワードは、現在、東京・墨田区に建設中の地デジ対応の新しい電波塔「東京スカイツリー」でもいいかなと迷った。だが、2009年のキーワードが「ホップ」だったので、2010年のキーワードは、これに続く言葉として「ステップ」とした。東京スカイツリーは、すでに高さ200m超まで伸びており、2011年には今の3倍の634mまで伸びる計画と聞いている。当社もスカイツリーと同様、2010年の「ステップ」、11年の「ジャンプ」で業績を大きく伸ばしていきたいと思っている。

 足下の受注環境は依然として厳しいものの、金融や製造など主要産業を観察すると、一部ではあるが明るさが感じられるようになってきた。さらに、隣国の中国は、力強く成長しており、温室効果ガスの排出量だけをみればすでに先進国並み。「新興国」と「環境技術」は、経済発展を考えるうえで避けては通れない二大要素だ。当社でも、10年4月をめどに天津市に省電力型の最新鋭データセンターを開設する計画をもっており、着実に手を打っている。目先の受注にばかり一喜一憂せず、中長期を視野に入れたM&Aやアライアンス、グローバル戦略を推進することで成長を持続させる。
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