事業構造の変革
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| 北川三雄 社長 |
早くから成長基盤の拡充や営業体制の強化などに取り組んできた成果として、2010年度(11年3月期)に、前年同期比で約78億円の売り上げ拡大を見込んでいる。2011年は、予想される経済環境の変動に対応するために、お客様にすぐれたソリューションを提供する従来の事業方針を機軸にしながら、事業構造を大きく変革することに注力していく。それによって、以前から目標に掲げているクラウド事業を柱とした「サービス・プロバイダ」へのシフトを加速化させたい。構造変革の核となるのが、サービスメニューの拡大である。
当社では、クラウド事業が順調に伸びている。2011年からは、クラウドのさらなる進化を図っていく。具体的には、当社がグローバルでもつ拠点や子会社などを含めて、社内のシステム開発環境をクラウド化し、認識の共有を目的とした共同フレームワークを構築することに取り組んでいる。また、「クラウド・プラス」というコンセプトの下で、AR(拡張現実)やBI(ビジネス・インテリジェンス)の技術などをクラウドと結びつけ、クラウドに付加価値をつけた商材として展開する。
2011年には、中国での事業展開を拡大していく。現状では「点」である中国事業を「線」にし、最終的に中国全土へ広げたい。といっても、日本国内でも伸びているセグメントがたくさんあるわけで、それぞれの成長セグメントにフォーカスしながら、既存の領域でも事業拡大を目指していく。