光明

伊土誠一 社長
 政府の経済対策は統一感がなく、円高などの不安要素もあり、経済環境はあまりよくない。だが、もうそろそろ日本も元気になってほしい。期待も込めて、2011年のキーワードは「光明」とする。光は遠く仄かかもしれないが、希望をもって経営する。

 10年度(11年3月期)のこれまでの業績を振り返れば、大規模案件が減少し、案件が小粒化している。経済全体が不透明なため、ユーザー企業には心理的に不安になり、IT投資を抑えてしまっているのだろう。そのため、10年度は売り上げが大きく伸びなくても利益をしっかりと出すための原価低減(開発コストの削減)に力を注いできた。中国とベトナムを中心に、オフショア開発を従来以上に進め、また首都圏に比べて開発者の人件費が安い地方のソフト開発会社の活用(ニアショア開発)にも、10年度から本格的に取り組み始めた。ニアショア開発は北海道で始めたが、今後は他地域でも試すつもりだ。その一方で、自社の強み、社内にノウハウやスキルを蓄積したほうがいいと判断した分野には、積極的に人材育成投資を図ってきた。

 2011年は、新たな方針を示すつもりだ。クラウド時代に入り、既存のSIビジネスは縮小するはずで、新たな方向性を示すべき年だと思っているからだ。SI手法の見直しや、既存事業に縛られない新ビジネスの創出、そして新たな市場の開拓が必要だと思っている。まずは社内に方針を浸透させ、先を見据えた戦略を打ち出す。