年頭所感

【2011年 年頭所感】 電通国際情報サービス

2011/01/20 20:39

週刊BCN 2011年01月17日vol.1366掲載

価値協創

釜井節生 社長
 当社の次の中期経営計画(2011年度~2013年度)の数字は、それほど高いハードルではないと思っている。2013年度(14年3月期)には、連結営業利益55億円を達成したい。

 運用保守サービスの売上高は、2013年度に110億円にまで高める計画だ。一方、クラウド事業の目標売上高は同年度までに100億円。現在、連結会計システム「STRAVIS」や人事・給与・就業システム「POSITIVE」などのクラウドサービス化を推進しているところだ。「BusinessACXEL for SAP ERP」は、すでに第一号のユーザーが決まった。まだ胸を張れるだけの売り上げはないが、事業は順調に推移している。2011年度からは品揃えを拡充する。

 海外事業の売上高は40億円で、2013年度までに2倍の80億円にする計画だ。親会社の電通の海外拠点と連携して、中国・アジアを中心に日系企業のグローバル進出を支援。金融系ソリューションに加え、製造業を対象としたソリューション展開を図っていく。ゆくゆくは、地域金融機関向けソリューション「BANK・R」を中国の銀行に販売していきたい。販売チャネルは、中国の信頼できるパートナーと協業したり、日系ベンダーを組んだりするほか、直販などが考えられるだろう。

 先端技術の活用による新規ビジネスの立ち上げや、製品の選択と集中なども進める。2011年度以降は、価値協創をテーマに、新しい価値を創出してユーザーや社会にITで貢献していきたい。
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