再成長へのアクセルの年

麻地徳男 社長
 製造業向けのビジネスが苦戦した半面、セキュリティ事業はプラス成長したのが2010年だった。厳しい状況のなか、筋肉体質で企業を運営するための施策を打った。例えば、小規模な開発案件の場合はコンパクトな人員で取り組み、ある程度規模の大きい開発については中国・大連の子会社に開発を委託して、開発コストの低減化を進めてきた。

 その一方で、新製品開発には積極的に投資している。従来から得意とするフィルタリングソフトでは、クラウド技術を製品に組み込む開発を行っている。フィルタリングではウェブのアクセスマネジメントを強化するニーズが強まっているので、積極的に取り組んでいる。ウェブアクセスの解析機能「LogDirector」の追加要請を組み込んで、バージョンアップ版を近々に発表する予定だ。また、情報漏えい対策ソリューション「ILP(Information Leak Protection)」を発表した。

 日系企業の中国、BRICsへの進出が盛んになっている。国内に比べて、情報漏えいのリスクが格段に高まることから、「グローバル」で情報を安全に活用するための情報漏えい対策を提案する。組織体制では、販売とマーケティングを強化してきた。成果として、大手販社との絆が太くなり、また各地域販社との関係も深くなってきた。商材が充実し、全国でバランスよく売り上げが立つようになっている。これらの施策をもって、2011年は「再成長へのアクセルの年」と位置づけたい。