ドイツやルーマニア、米国や中国、タイなど、さまざまな国の知育玩具を取り扱っている輸入玩具店「木のおもちゃ トナカイ」。代表の林信克氏は、2006年に、岩岡博徳ITコーディネータ(コンサラート代表)の力を借りて、玩具の注文ができるネットショップのサイトを立ち上げた。
林代表は、「ITのことはあまり得意ではないので、ネットショップを開設した当初は、分からないことに何度も直面した。『SEO対策』(検索エンジンの最適化)などの言葉も、その意味がまったく分からなかった」と振り返る。そこで、岩岡ITCからネットショップ運営のイロハを丁寧に教えてもらい、商品写真の撮り方などについて、必要な知識を少しずつ身につけたそうだ。
保育園の元園長である林代表は、ネットショップでの販売のほか、川崎市の梶ヶ谷でリアル店舗も運営しており、さらに保育園向けの販売を行っている。同氏は、トナカイの認知度を上げ、幅広く知ってもらうために、ネットショップによるシナジー効果に大きな期待を寄せている。だからこそ、多忙な日々のなかにあっても、ネットショップの改善には手間をかけることを惜しまない。
林代表は、「ネットショップの売り上げはまだ小さいが、店の存在を地元以外の人々にも知らせるうえで、とても重要な役割を果たしている」と語る。実際、岩岡ITCとともにサイトのSEO対策を実施した成果として、店舗を訪れる客が梶ヶ谷周辺の人にとどまらず、東京から電車に乗り継いで来店する人が増えたという。
林代表は「今のままでいいと思わない」としており、今後も、あらゆる手を打って、ネットショップの改善に取り組んでいく方針だ。「例えば、新商品をタイムリーに紹介したり、季節に合わせて壁紙のデザインを変えたりするなど、ネットショップならではの特性をより有効に活用していきたい」と目論見を語る。
林代表は、ネットショップの進化を目指して、岩岡ITCとの協業をこれからも続けていく考えだ。「ネットショップの導入から運営まで、すべて岩岡先生の支援なしでは実現できなかった。岩岡先生は、先生ぶっていないのでとてもつき合いやすい」(林代表)と評している。(ゼンフ ミシャ)

店舗には、木や紙の玩具がずらりと並ぶ