ハイブリッド

山田隆司 社長

　顧客企業のニーズが多様化するなかで、日本IBMのトップソリューションプロバイダである当社の強みを生かすキーワードとして「ハイブリッド」を挙げた。端的にいえば、従来の客先設置型（オンプレミス）のシステム構築（SI）と、データセンターを活用したクラウド型のサービスビジネスを、顧客のニーズに合わせて柔軟に組み合わせるハイブリッドタイプということになる。

　ただ、こうした個別の技術要素だけでなく、顧客のビジネスをより確実に成功に導くため、あらゆるソリューションを組み合わせたハイブリッド型のサービスが事業拡大のポイントの一つになるだろう。総合ソリューションプロバイダとして、コンサルティングからSI、全国の拠点網を駆使したきめ細かな保守サービスに至るまで、ワンストップで提供する力量をさらに伸ばしていく。

　JBグループの中核事業会社である日本ビジネスコンピューター（JBCC）に大企業向けSIや基盤系システムや運用サービスを集約するかたちの再編を、2012年4月1日付で実施する予定だ。コンサルティングからITサービスの企画開発、実装、運用に至るまでのリソースを集約することで、事業環境の変化適応を迅速に行う。海外拠点も中国の上海、北京、大連、広州、タイのバンコクの5拠点に増え、地場有力SIerとの協業関係も深まっている。アジア成長国で顧客とともにグローバルビジネスを大いに伸ばしていく。