アジア拠点化の推進
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| 北川三雄 社長 |
成長するアジアの国々でのビジネスの成功が、日本の再起の原動力になる。国内市場が成熟度を増すなか、ユーザー企業は成長国へ相次いで進出している。当社はITシステムの構築を支援することで、ユーザーの海外におけるビジネスを成功に導く。少し大げさかもしれないが、当社を含むこうしたSIerの取り組みが、巡り巡って日本経済の活力を取り戻すことにつながると自負している。
当社は2011年12月、シンガポール法人を設立した。タイやベトナム、マレーシアなどASEAN主要国でのユーザーサポート拠点と位置づけている。上海の中国法人と合わせてアジア地区での営業拠点化を推進するとともに、ソフト開発においてもクラウド上にシステム開発センター(SDC)を構築。社内外、国内外のSE開発リソースを仮想的、横断的に活用できる体制を強化した。直近では延べ約8000人がSDCを活用し、2012年には1万人を超える規模になる。
ITシステムは、企業の国際競争力を高めるために欠かせない。当社をはじめ、日本の情報サービス業に従事する一人ひとりが、日本を再起させる原動力になっているという誇りをもって仕事に励むようにしたい。当社はアジア拠点化を推進することで、世界経済の成長エンジンの一翼を担うアジア成長国において、ユーザー企業に勝ち残ってもらうように支援する。