絆を生かす

菊川裕幸 社長
 2011年の漢字に選ばれただけあって、「絆」という言葉は、日本人の特質をよく表している。地震に津波、原発事故を乗り越えるには絆が欠かせない。翻って当社のビジネスにおいても絆はキーワードだ。2011年4月に兄弟会社エクサのJFEグループ向けSI・保守事業を当社が承継。当社の社員数は300人余り増えて1800人規模となった。エクサから来た優秀なスタッフとの相互補完の効果も現れ、足下の業績は好調に推移して、今年度(2012年3月期)は期初見通しを上方修正するに至っている。新しく迎え入れた社員と絆を深め、人員の増加以上の成果を出していく。

 ただ、事業環境は必ずしも良好ではない。先行投資がかさむクラウドやグローバル対応が求められるなか、大手と正面から規模の競争をしては不利になる。そこで着目しているのが、当社が得意とする業務アプリケーション領域のクラウド化、グローバル対応だ。例えば、食品製造業でデファクトスタンダードになっている品質管理「MerQurius(メルクリウス)」や、原価管理、電子帳票、BI(ビジネスインテリジェンス)など、当社オリジナルの業務アプリで差異化を図る。特定業界でのプラットフォーム的なポジションを生かして“業界クラウド”へ発展させることも視野に入れる。強みを軸とし、多面的にビジネスを展開していくことで成長する。