年頭所感

【2012年 年頭所感】 リコー

2012/01/19 20:40

週刊BCN 2012年01月16日vol.1415掲載

成長と体質改造

近藤史朗 社長
 2011年は、販売子会社のリコージャパンを中心に働き方を徹底的に見直した。2011年に実施したリストラは人員削減にとどまらず、「顧客価値」を生まない事柄をすべて見直す作業を行った。「人」のコストを固定費ではなく、変動費と捉えて経営しない限り、変化に対応し、グローバルで戦うことなどできない。

 製品面では、とくにプロダクション関係ですぐれた製品を生み出すことができている。さらに、中国の上海と深・で設計・生産している複合機とシングルプリンタは破壊力のある製品になっている。

 プリンタ以外では、11年度(12年3月期)上期でプロジェクタの売上高が前年同期比で170%も伸びた。中国では、戦略提携したデジタルチャイナともプロジェクタの共同拡販を決めている。

 2012年は、「成長と体質改造」を引き続き推進する。具体的には、人材改革と体質改造に伴って生まれた人材を新規分野へ投入していく。

 従来の複合機・プリンタとサービスに加え、プロジェクタやビデオ会議システムなど「ユニファイドコミュニケーションシステム(UCS)」、クラウドコンピューティングなどを乗せていくことで、「バリュー・チェーン(価値の連鎖)」を生む事業を進めることが目的だ。既存の得意領域に加え、世界の先端ITを使って新しい価値を創造していく。
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