飛躍

林雅博 社長 世界に向けて大きく「飛躍」する年にしたい。日立系SIer2社が2010年10月に合併してから2年余りが経過し、ほぼ違和感なく組織が動くようになってきた。陣形やフォーメーションを整備するフェーズは終わり、3年目の2013年は合併効果を最大限に生かすことで、ビジネスを大きく伸ばす時期に来ている。
2012年は国内地域SI会社を再編して地場ビジネス基盤を強化したり、ERP(統合基幹業務システム)分野で米日立コンサルティングから北米や欧州でのMicrosoft Dynamics事業の移管を受けたりなど、国内外で体制整備を進めてきた。Dynamicsは、欧米だけでなく、世界各国へ展開していくことでERP事業の活性化を図る。
海外関連では、トルコの公立中学校が当社の電子黒板ソフトウェアの採用を決めたほか、スイス通信大手のスイスコムも、電子黒板などで培ったコラボレーション機能を評価するかたちで、次世代コラボレーションシステムを導入し、近々サービスを始める予定だ。トルコの公立中学校向けの当初のライセンス数は8万5000だが、最終的には数十万ライセンス規模のオーダーに拡大する可能性がある。
企業は持続的に成長してこそ顧客や社会に貢献することができる。日立ソリューションズ発足5周年を気持ちよく迎えられるよう、決して内向きになることなく、勢いよく事業を飛躍させていく。