変わらざるために変わる

室町義昭 社長 IT業界は非常に変化が激しい。今日正しいことが明日も正しいとは限らない。そのなかで当社が当社であり続け、今後も成長を続けるためには社員自らが変わっていく必要がある。社員には、「会社が育ててくれる」という待ちの姿勢をとるのではなく、研鑽し、自己変革を続けてほしい。また、お客様の要望や技術の動向に合わせて、どんどん変わっていく、変えていくという意識をもってほしい。そういった期待を込めて、「変わらざるために変わる」というキーワードを掲げたい。
2012年度(13年3月期)上期の業績は、売り上げがほぼ横ばいの微増だったものの、利益が下がるという結果に終わった。これは、売上比率が高い通信キャリア向けシステムや民需向けシステムが厳しかったことが原因だ。このような状況を打破していかなければならない。
一つの策として、2012年4月にスマートデバイス関連の専門組織を設置した。スマートデバイス関連の案件を獲得することに徹する組織を横串にした。これによって、関連ビジネスの売上高が上期に前年同期と比べて56.9%増を記録した。市場の成長を踏まえると、今後も伸びることが期待できる。また、データセンターを中心としたアウトソーシングサービスも堅調に伸びている。
グローバル展開の拡大も重要で、連結子会社であるBCLの売上規模を2016年までに現状の4~5倍まで引き上げていく。