年頭所感

【2013年 年頭所感】 アイネット

2013/01/24 20:40

週刊BCN 2013年01月21日vol.1465掲載

クラウドに注力

梶本繁昌 社長
 私どもは、システム構築のノウハウとデータセンター(DC)ファシリティの両方をもつことを強みとして、DCサービスをワンストップで提供している。2012年は、システムを自社からDCに移設する需要が旺盛だったので、当社はDC事業を約40%の勢いで伸ばすことができた。これは一時的な動きではなく、今後の4~5年間も、DCサービスの需要は衰えないとみている。それを追い風として、DCビジネスを伸ばしていきたい。

 DCを基盤とするクラウドサービスは、従来のシステム構築事業よりも収益率が高い。2012年は、DC事業が伸びたおかげで、営業利益が30%以上の伸びを記録した。当社はこれまで、主にインフラをサービス型で提供するIaaS事業に取り組んできたが、2013年は、SaaS事業を強化する。昨今、企業でスマートデバイスが普及し、データを端末内にではなく、DCで保存する動きが加速している。そうしたなかで、当社はSaaS型のストレージサービス「Cloudstor」を展開しており、ニーズに確かな手応えを感じている。2013年からは、エンジニアのSaaS型サービスを開発する力を高めるとともに、商材のポートフォリオを拡充していきたい。

 当社がクラウドに注力する理由として、国内だけではなく、海外でもビジネスを拡大するという狙いもある。IaaS/SaaSでまず国内で足下を固めて、次に海外にもっていき、現地の企業に提供することを目指している。
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