進取果敢

平本隆夫 社長
 OKI(沖電気工業)のスペインにあるプリンタ子会社で不適切な会計処理が2012年8月までに見つかった件は、従来のガバナンス、販売会社や海外事業のあり方を全面的に見直す機会となった。タイの洪水でプリンタの生産・出荷が滞ったところから脱して、「反転攻勢」をかけている最中だっただけに、大きな痛手だった。

 しかし、今年度(2013年3月期)についていえば、世界的には、欧州の景気低迷や尖閣問題に伴う中国市場の縮小など打撃を被ったが、全体として第3四半期まで販売台数とシェアの両面で、前年同期比でプラスになった。日本国内に関しては、LED(発光ダイオード)プリンタ「COREFIDO」シリーズ自体や「5年間無償保証」と「メンテナンス品5年間無償提供」の保守に関係するところを含めて認知度が高まり、計画通り推移している。

 2013年は、エントリ製品など、12年中のラインアップ強化を受け、LEDプリンタならではの価値を追求する。プリンタ市場が厳しいなか、競合他社にLEDプリンタ陣営が増えていることも追い風になる。

 今年は、さらに強力な大型製品を出す。また、一般オフィスはもちろんのこと、産業用途や中小の病院、特殊用紙向けのトナーを搭載した製品、2012年に提携した東芝テックと連携したクラウド展開など、「進取果敢」に攻める年になる。スペイン問題で中止した自社イベント「プリンコム」を5月に開催し、一気に攻勢をかける。