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OKIデータ セルフメンテナンスできるプリンタ/複合機をフルラインアップ ダブル保証が販社にもたらすメリット

2012/10/25 19:55

週刊BCN 2012年10月22日vol.1453掲載

 OKIデータが開発・販売する「5年間無償保証」付きのLED(発光ダイオード)プリンタ/複合機は、2008年10月の発売以来、市場シェアを拡大している。昨年末には、「メンテナンス品5年間無償提供」も付加した第2世代の「COREFIDO2」(コアフィード2)を出し、他社の追随を許さない機能性とメンテナンス性を備えた。ここでは、この二つの保証がユーザー企業や販売会社にもたらすメリットを詳しくみていこう。

印刷頻度の多いユーザーに最適

国内営業本部 マーケティング部
販売促進チーム 課長 城木芳隆氏
 OKIデータは、2008年10月、保守コストの削減を目的として業界初の「5年間無償保証」を実現したビジネス向けLED(発光ダイオード)プリンタ/複合機「COREFIDO(コアフィード)」シリーズを発表した。同社が採用したLED方式は、レーザー方式に比べて筐体をコンパクトにすることが可能だ。印刷機構を備えた内部構造はシンプルで、もともと故障が少ない。そうであっても、購入後の保守費を含め、TCO(総所有コスト)を徹底して減らすというこだわりが、「5年間無償保証」を生み出した。

 次いで、2011年11月には業界唯一の「メンテナンス品5年間無償提供」という新たなサポートサービスを備えた第二世代の「COREFIDO2」をリリースした。順次、「COREFIDO2」の対応機種を増やし、つい先日も新たにプリンタ/複合機が発売されて、フルラインアップが揃った。

 プリンタ/複合機は、製品本体の価格だけでなく、製品使用中のコストの負担が大きい。COREFIDO2では、「5年間無償保証」で故障時の費用と、「メンテナンス品5年間無償提供」で定着器ユニットや転写ローラ、ベルトユニット、給紙ローラセットが交換寿命を迎えた際の費用を、すべて無償にした。したがって、印刷頻度の多いユーザーほど、メリットが大きくなるわけだ。

メンテナンス品で約21万円の削減

 「COREFIDO2」では、顧客の声をもとにすべての機能を一新した。OKIデータ独自の設計思想で、競合他社のプリンタ/複合機と一線を画すシンプルな内部構造になっている。LEDプリンタならではのメンテナンス性を高めて、トナー交換やドラムの取り外しの面倒な作業を容易にした。

 通常、コントロールパネルにメンテナンス品の交換サインが出た場合は、ユーザーはメーカー関係の保守担当者を呼ぶ。だが、「COREFIDO2」は、その必要がほとんどないのだ。内部がシンプルな構造なので、メンテナンス品も顧客自身で簡単に交換できるからだ。城木芳隆国内営業本部マーケティング部販売促進チーム課長は、「顧客自身で交換できるので、保守担当者が到着するまでプリントができないといった煩わしさがない」ということで、業務効率を高める効果があるという。

 同社の試算によれば、「メンテナンス品5年間無償提供」の導入で、定期交換が必要なメンテナンス品である部品代金や技術代金、出張代金などを含めると、5年間、5回程度の交換で平均約21万円のコスト削減が見込めるそうだ。交換作業は、OKIデータから送付した部品で顧客側で行うことができる。ビジネスで使われるプリンタ/複合機は、コモディティ化し、機能面で大きな差をつけにくい。今後は、「製品のライフサイクルを通したコスト品質で選ばれるようになる」(城木課長)と、先を見通す。 

他社製にないシンプルな構造

 「COREFIDO2」の筐体内は、前機種の「COREFIDO」の設計思想を踏襲し、紙を水平のまま送る「フラット・ペーパー・パス方式」で、紙詰まりを減らす構造になっている。また、カラープリンタの4色ドラムは、上部に平行に配置され、仮に紙が詰まってもドラムを持ち上げるだけで用紙を取り除くことができ、長寿命でタフに仕上がっている。同社によれば、例えばA3モノクロLEDプリンタで、5年間または120万枚ページの耐久性を実現し、最大1850枚の大容量給紙が可能だ。 

 消耗品やメンテナンス品の交換は、顧客の手で実施できるほど簡単だ。例えば、A3カラープリンタC811dn/C841dnは、LCDの操作パネルがトナー交換や紙詰まり処理の手順をイラストや漢字表記でナビゲートする。さらにLEDヘッドがある前部の扉を開かず、操作パネルのある前部のカバーを開くだけで、最も使用頻度の多い黒色のトナーだけを交換できる点だ。 


【写真1】メンテナンス品を交換する際は、上部扉を上に開く。4色のトナーは、上部に引き出すだけで簡単に交換できる


【写真2】紙詰まりしにくい「フラット・ペーパー・パス」のベルトユニットは、トナーを全部外せば見えてきて、上部に引き出すだけで簡単に取り外せる

【写真3】競合他社製は保守担当者でなければ交換できない定着器は、トナーと並列した後部にあり、これも上部に持ち上げるだけで取り出せる

 紙詰まりした場合やその他のトナーが消耗して交換する場合は、上部扉を開き、トナーカートリッジを持ち上げるだけで取り出せる(写真1)。メンテナンス品のうち、ベルトユニットは、トナーカートリッジの下に位置し、カートリッジを取り外した後、片手で簡単に持ち上げれば、取り外せる(写真2)。最も特徴的なのは、定着器の配置と交換が容易なことだ。4色のトナーカートリッジと並列した奥側に置かれ、これも、上部に引き出すだけで取り出せる(写真3)。競合他社のプリンタ/複合機は、定着器の交換は基本的に保守担当者が特殊なドライバーでネジを外して交換するので、ユーザーの手で交換することはできない。

 城木課長は、「LEDプリンタ/複合機ならではのメンテナンス性で、筐体内の構造は当社独自だ。この設計思想を基にした『メンテナンス品5年間無償提供』は、他社にないビジネスモデルとして販売店様に高評価を頂いている」と自信のほどを示す。 


販社は純正品販売でストックが拡大

 「5年間無償保証」と「メンテナンス品5年間無償提供」は、「お客様登録」を行った顧客が、同社指定の消耗品だけを使用する前提で対象機種の製品購入日から適用されるサービスだ。そのため、同社指定の消耗品を継続使用できない場合は有償になることから、「販売店様にとっては、顧客に当社純正品を継続利用してもらう機会が増え、ストックビジネスを獲得することができる」(城木課長)のだ。「COREFIDO2」を販売するメリットは、大きく次の三つに集約できる。一つは、競合他社製品は、差異化が難しく提案しづらいが、OKIデータのLEDプリンタ/複合機ならば、明確な差異化機能とサービスがあるので、提案しやすくなる。二つ目は、シンプル構造であるため、顧客側でのセルフメンテナンスが可能で、故障修理の出動が少なく「手離れ」がよく、純正品の購入が増えるので、本体+消耗品で「ストックビジネス」を獲得できる。三つ目は、家電製品と同じように、故障頻度が多ければ、次も同じ製品を購入する「リピーター」が減る。耐久性、メンテナンス性の高いOKIデータのプリンタ/複合機を販売すれば、「省電力性能も高く、TCO削減を前面に提案でき、これまで以上にビジネスを継続的に伸ばせるチャンスが広がる」(城木課長)というわけだ。

ユーザーの9割が再購入の意思を示す

 OKIデータが顧客約700社に調査したデータによると、「COREFIDO」シリーズの「商品満足度」は90%に達し、再び同社製品を購入する「再購入意思」は95%に上る。販売会社にとって気になるデータは、顧客がOKIデータ製品を他の顧客に薦める「他社推奨率」だが、これも88%を占めている。

 顧客が「COREFIDO」を高く評価する理由で最も多いのが、「故障・紙詰まりしない」という点だ。LEDプリンタ/複合機ならではの「高画質」と「高速」の性能も評価が高いが、「保証期間の長さ」や「メンテナンス性」に関する評価も上位に入っている。

 城木課長は「『5年間無償保証』と『メンテナンス品5年間無償提供』でメンテナンスコストが削減でき、セルフメンテナンスでダウンタイムを減らせる。さらに、長く使えるためリプレースコストや手間を省け、節電機能で使用電力量を削減できる」と、顧客のシステムのTCO削減に大きく貢献できる製品であることを強調する。今秋には、「COREFIDO2」のラインアップが拡充した。これも含め、プリンタ/複合機の国内販売が成熟期にあるなかで、同社の製品が市場を活性化してゆく。 


●COREFIDO2にA3カラー複合機、A3モノクロプリンタが新たにラインアップ

 メンテナンス品5年間無償提供のCOREFIDO2にA3カラー複合機3機種、A3モノクロプリンタ3機種が発売された。ハードな使用状況が多いA3モデルでは、メンテナンス品の交換も多くなる。それゆえ、COREFIDO2によるコストメリットも大きい。今回でCOREFIDO2は全15機種。高機能モデルからエントリーモデルまで充実したラインアップで、多様なユーザーニーズに応えることができる。

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(写真/横関一浩)
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