NTTデータイントラマートが開発する「intra-mart」は、国内では2700社余りのユーザーをもつメジャーなミドルウェアだが、中国地場市場への食い込みはまだ緒に就いたばかり。ビジネスパートナー経由での販売を基本としているが、中国の地場パートナーからは、ターゲットとする業種まで絞り込んだ業務アプリケーションごと提供してほしいという要望が強いことが判明した。
手離れの改善でパートナーを拡大

董磊 総経理 同社は、こうした地場パートナーの要望に応えて、中国市場向けの業種テンプレートの拡充を図るとともに、販路拡大の一環としてNTTデータグループ全体で「intra-mart」を販売する体制の整備に取り組む。NTTデータグループは中国で約4000人のスタッフを擁する日系SIer最大手ではあるが、「intra-mart」の販売実績という点ではまだこれから。NTTデータチャイナの松崎義雄総裁は、「intra-martをSAPやDynamicsと並ぶ主要コンポーネントと位置づける」と販売に意欲を示す。
また、中国地場パートナーの要望に沿って手離れのよい商材に仕立てることで、中国におけるパートナーの数を直近の30社弱から将来的には10倍程度に増やそうとしている。こうした取り組みによって、「中国で早期に1000ユーザーを獲得することを目指す」(NTTデータイントラマート中国法人の董磊総経理)と意気込んでいる。(安藤章司)