パッケージソフト開発のNTTデータイントラマート(中山義人社長)は、中国での販売パートナー網を拡充する。直近で12社ほどの販売パートナーを、向こう3年で100社に増やす。ウェブシステム共通基盤や販売管理システムなど、主力商材を中国へ積極的に展開。販売パートナーと連携し、主に中国の準大手・中堅企業層をターゲットにシェア拡大を目指す。

NTTデータ
イントラマート上海
董磊総経理
 中国のERP市場は、SAPなど欧米系製品や、用友や金蝶といった中国地場大手ベンダーがシェアを伸ばしている。NTTデータイントラマートは、主力製品の「intra-mart」をベースとしたワークフローや、基幹系と情報系のシステムを相互連携させる“ERPフロントシステム”と呼ばれる領域でビジネスの可能性を探ってきた。この結果、シェア獲得の余地が大きいと判断し、中国国内向けの販売を本格化させる。

 まずは、ワークフローやERPフロント、販売管理などの販売パートナー数を大幅に増やす。中国現地法人NTTデータイントラマート上海の董磊総経理は、「中国は市場も国土も大きいので、まとまったシェアを取るには500社ほどの販売特約店網が必要だ」と、販社開拓に強い意欲を示す。

 NTTデータイントラマート上海は、用友など中国地場大手ERPベンダー製品に対応したERPフロントシステムや、中国で人気の携帯電話のショートメッセージ機能への対応、中国市場に最適化した企業内ポータルなど、自社製品を地場市場へ適応させる先行投資を積極的に行ってきた。今後は、販売管理システムも本格的に投入する。

 中国の「intra-mart」関連ビジネスは、販売パートナーの手による関連SIやサービス、製品などを含めて「向こう3年で150億円規模に拡大させる」(董総経理)方針。日本での「intra-mart」関連ビジネスは、パートナーによる付加価値も含めて300億円程度の市場規模があるとみており、貨幣価値の差を考慮すれば、日本と同等かそれ以上の“intra-mart関連市場”を創出できる。3年後には、販社パートナー数を100社規模へ拡大させる。

 intra-martや同社製の販売管理システムは、NTTデータグループ独自の戦略ERP製品「Biz∫(ビズインテグラル)」のミドルウェア基盤として採用されている。ミドル基盤であるintra-martや、ERPの主要機能の一つである販売管理がシェアを伸ばせば、NTTデータグループ全体の戦略ERPである「Biz∫」ビジネスの中国展開にもプラスになることが期待される。(安藤章司)