アシストのソリューション研究会は、ユーザー企業が抱える課題の解決やITのトレンドなどを研究するためのユーザー会である。アシストが提供する製品やサービスに依存せず、ユーザー企業が主体となって活動方針などを決めている。ただし、同様の方針で運営されているユーザー会はほかにもある。そうしたユーザー会とはどう違うのか。ソリューション研究会の鈴木康宏会長(日本公文教育研究会グローバルICT戦略室室長)に聞いた。

「社会見学」も兼ねる分科会の会議

──ソリューション研究会の魅力を教えてください。

鈴木 利害関係のない他社の方と交流ができるところでしょうか。社内に閉じこもっていると、自分たちの取り組みが正しいのかどうか、世の中の流れはどうなっているのかなどが、よくわからなくなってしまう。他社の方と交流することで、自分たちの取り組みのウィークポイントがみえてきます。社内だと利害関係があって言えなかったことが、社外なら言えたりするんですよ。

 ソリューション研究会の主な活動は、「分科会」「情報交流会」「定例会」です。なかでも分科会は、1年かけてじっくり取り組む研究会です。研究するだけでなく、発表もしますので、プレゼンテーション能力が身につきます。1年間の活動になるので、メンバーに一体感が生まれ、活動終了後も同窓会で集まることがあるのです。毎年合宿をしている分科会もあります。

──ユーザー会の魅力は、確かにそういうところにあると思います。ただ、どこの会も同じようなことを言われます。他のユーザー会とは、どんな点が違うのでしょうか。

鈴木 アシストが営業をしないところでしょうか。ソリューション研究会はユーザーが主体で、ITのトレンドやマネジメントなどを研究テーマにしています。製品やサービスではないので、営業をされることがないのです。当社はいろいろな会社のユーザー会に入っていますが、それらとの違いをあえて言うなら、「らくな感じ」ということになるでしょうか。他社はテーマが難しい。ここでは、身の丈に合ったテーマに取り組むことができます。

 分科会で毎月開催する会議は、開催場所を各社でもち回りにしています。アシストの会議室を借りることもできますが、ふだん異業種の会社を訪問する機会はなかなかありませんから、いわば社会見学として会員企業の会議室を借りています。例えば西日本地区だと、四国の会社で研究会を開催することもあるんですよ。

明るい職場環境に貢献したい

──会長に就任されたのはいつですか。

鈴木 2013年1月です。会長の任期は2年で、役員会が年に2回あるのと、活動報告書の審査が主な役割です。分科会は「研究して終わり」ではなく、活動報告書を完成させるところまでやります。

──ユーザー会全体と、ソリューション研究会の今後については、どのようなビジョンをおもちですか。

鈴木 やはり、会員同士のつながりを強くすることで、会員に力をつけてほしいですね。力をつけてもらって、日本企業の発展に貢献してほしい。私自身も、力をつけるために分科会には参加するようにしています。

 ソリューション研究会の会員には、明るい職場環境をつくってほしいと思っています。IT部門の人は、社内にこもりきりだと暗くなりがちです。ソリューション研究会に参加することで、「世の中はもっと明るいんだ」と感じてほしいんです。ほかのユーザー会よりも敷居が低いと思いますし、参加費は無料ですから、積極的に活用してほしいですね。

アシスト ソリューション研究会の鈴木康宏会長(日本公文教育研究会グローバルICT戦略室室長)

【概要(2013年12月現在)】
入会資格:アシストとプロダクトサポート契約を締結している企業・団体、開発/販売パートナー
入会金:なし
会費:無料
会長:鈴木康宏(日本公文教育研究会)
主な活動:分科会・情報交流会、定例会
会報誌:なし
会員企業数:約1500社/4000名
発足:1996年
その他:別組織としてアシストが提供する製品をテーマにした「製品ユーザ会」がある