親会社である兼松エレクトロニクス（KEL）に会計年度を合わせるために、当社は2013年、決算期を12月期から3月期に変更した。その影響で、13年度は年度末が14年3月に変わり、15か月の決算になる。2013年は、「Windows XP」からの乗り換え需要をカンフル剤として、IBMのストレージなどを活用したインフラ構築案件が好調に推移して、業績を支えた。

　お客様やステークホルダーからの信頼を得て、社員同士も信頼し合う会社づくりを方針に掲げている。これをベースとして、クラウドなど、積極的に新しいビジネス領域を開拓したい。

　現在、力を入れているのは、Amazon Web Services（AWS）を基盤とするクラウド環境への移行サービスだ。当社の主要顧客である中堅・中小企業（SMB）は、情報システムをアウトソーシングしたいというニーズが高まっている。当社は移行サービスを商材として、その需要を実ビジネスに結びつける活動に力を入れている。

　2014年は、データ分析によってお客様の経営課題を解決するアナリティクス事業の強化を図るつもりである。通販分野のお客様の業務上の課題をきちんと理解して、「どんなデータをどういう目的で分析するか」を明確にしたうえで、他社よりもすぐれた提案ができるよう、体制を整えたい。そのために、現場を担う技術・営業部隊を対象にして、データのとらえ方や分析方法のスキルを高めることに取り組んでいく。