基幹系システムと情報系システムを単一のインメモリ基盤上で動かす「SAP Business Suite powered by HANA」を発表し、クラウドファースト事業部を設立した2013年。社会にとっても、当社にとっても、変革の1年だった。

　リーマン・ショック以来長く続いた景気低迷からの脱出に明るい兆しがみえ始め、企業は守りの経営から成長を目指した攻めの経営に舵を切り始めた。これに呼応するように、クラウド、ビッグデータ、モバイル、ソーシャルといった情報システムの第三のプラットフォームへのシフトも顕在化してきている。

　こうした環境変化を先取りし、新たなニーズに即応することが可能な体制を整えることができたと自負している。

　2014年は、経済の回復基調がさらに堅実なものになり、企業の成長志向がますます加速するだろう。当社は、引き続き「クラウドファースト」の戦略を推進するとともに、「SAP HANA」を核に、ITに求められるあらゆるニーズに、「早く」「柔軟に」「シンプルに」応え、ユーザーの成長とイノベーションに貢献していく。

　また、顧客ニーズをより深く、タイムリーに理解し、最適な商品・サービスを提案することが重要だと捉えて、ユーザーにとって頼れるビジネスパートナーとして、多様な要望に最適なソリューションを提供できるよう、得意分野をもつパートナー企業とも、一層緊密に連携していく。