前西規夫 社長
 情報サービス市場の様相が目にみえて変わってきた。まず国の景気浮揚策に後押しされるかたちで、割と大きな案件の発注が相次いでいる。二点目は、案件のなかに、ユーザーの売り上げや利益を増やすための戦略性の強い投資が増える傾向があることだ。三点目は、社会インフラ絡みのIT投資が増えており、東京五輪を見据えた動きの案件が目立つようになったこと。また、ソーシャルネットワークやビッグデータ、IoT(モノのインターネット)といった新領域の引き合いが一段と強まっていることも新しい兆候である。

 つまり、IT投資は活発化しており、その内容は大きく変わっているわけだ。そこで当社グループでは、事業会社の役割をより明確化し、従来にも増してグループの一体的な運営を推し進めていく。具体的には各社の成長エンジンを顕在化させ、強みを積極的に伸ばしていく。例えばTISであれば決済システムの「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」、インテックならば金融機関向けCRM「F3(エフキューブ)」、アグレックスはBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、クオリカはIoTや小売業向けシステムなどといった成長エンジンを伸ばす。

 一方で、各社それぞれ手がけてきたBPO業務は、できる限りアグレックスに集約したり、TISの決済とクオリカのIoTや小売業向けシステム、あるいは自治体に強いインテックのマイナンバー事業とアグレックスのBPOを連携させるなど、グループ間の「協働」と「協創」を、これまで以上に強めていく。