年頭所感

【2015年 年頭所感】 NECフィールディング

2015/01/08 20:40

週刊BCN 2015年01月05日vol.1561掲載

中江靖之 社長
 当社は1957年に設立し、これまでサーバーなどハードの保守を中心にビジネスを手がけてきた。設立から50年以上、文化や商慣習を変えずにやってこられたというのは、すばらしいことだと自負している。しかし、世の中が目まぐるしく変化しているなか、当社も根本的に変わらなければならない。そういった意味で「メタモルフォーゼ」、すなわち「変身」という言葉をキーワードに据える。

 当社は、全国に400拠点、およそ4000人のカスタマエンジニア(CE)を抱えているという強みがある。これらのマンパワーを生かして、IT機器の保守だけでなく、オフィスや病院、学校などのさまざまな機器をサポートする体制を整えている。そのなかで、最近になって病院関連で、ITシステムだけでなく空調などの設備を含めて、まずは不具合が生じた際に当社が窓口になるというコールセンター的な役割を果たす案件を獲得した。これをきっかけに、ITシステムに限らず病院内のすべての機器を当社がサポートする案件にまで広げる。また、このビジネスモデルが実効を上げれば、他の業界に横展開することもできると確信している。

 これまでのビジネスモデルやワークスタイルを継続していくのは安心で気楽だ。しかし、クラウドなどサービスが中心になる時代にあって、長年にわたってなじんできたことを変える必要がある。社員を路頭に迷わせてはいけない。これは、2014年6月に社長に就任して以来、自身に課している責務である。
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外部リンク

NECフィールディング=http://www.fielding.co.jp/