毎年恒例の本企画。大手SIerを中心に、今回は70社の経営幹部に登場いただいた。各者の意気込みや思いは、直接会って話を聞かないとわからない。だからこそ、今回も直接インタビューにこだわった。師走の多忙な時期に、取材に時間を割いていただいた登場者に、あらためて感謝したい。

 70社のキーワードを眺めてみて、類似した意味をもつ言葉を含めて今年多かったキーワードの上位10個を表にまとめた。トップだったのは「変化・変革」。ユーザー企業の要望の変化、テクノロジーの変化を感じ取り、それに合わせて自社のビジネスも変えるときと考える経営幹部が多かった証だ。

 2014年は、クラウド、スマートフォン、タブレット端末が定着。従来の受託型SIビジネスの縮小や、ユーザー企業において非IT部門がIT投資の意思決定をするケースが出てくるなど、変化を感じさせる事象が例年以上に多かった。それだけに、「変わらなければ成長はない」という危機意識をITベンダーはもっているのだろう。

 キーワードとしてその次に多かったのは「成長」「グローバル」「クラウド」。成長は毎年多くの経営者が好んで選ぶ常連のキーワードだが、グローバルとクラウドが上位に入るのは例年にはない傾向。世界市場への進出とクラウドビジネスの強化は、ここ数年のトレンドだったものの、キーワードに掲げる企業は少数だった。あらためて、クラウドとグローバル事業を一層強化していかなければならないという経営者たちの強い意気込みを感じた。

 2015年のIT産業は、社会保障・税番号(マイナンバー)制度と「Windows Server 2003」のサポート終了によるIT投資額の変化がトピックになるだろう。それ以外に注目なのは、ウェアラブル端末や3Dプリンタといったコンシューマに受け入れられ始めたニュープロダクトが、法人市場でどのようなビジネスを生み出すか。国内IT産業がほぼフラットな状態で進むことが予想されるなか、新たなマーケットへの進出や新しいプロダクトによる新ビジネスは必要不可欠。失敗を恐れずにチャレンジするITベンダーの姿勢を応援していきたい。