年頭所感

【2016年 年頭所感】 富士ソフト

2016/01/14 20:40

週刊BCN 2016年01月11日vol.1611掲載

坂下智保 社長
 クラウド、ロボット、モバイルの頭文字をとって「CRMがビジネスの牽引役に」をキーワードとした。これまでの業務アプリケーションの受託開発とは違ったITビジネスの存在感が増している印象を受ける。具体的には、新しいテクノロジーを活用して、ユーザー企業自身の売り上げや利益拡大にどうつなげられるかに、より大きな関心が集まっており、それを象徴する存在として「CRM」を挙げたい。

 クラウドは業界に先駆けて取り組んできたし、モバイルではタブレット端末を活用したペーパーレスシステム「moreNOTE(モアノート)」の納入件数が800社を超えた。これらはワークスタイルの変革にも役立つものであり、当社自身が率先してワークスタイルの変革を実践して、顧客にも説得力をもった提案ができつつある。

 また、コミュニケーションロボット「PALRO(パルロ)」は、高齢者福祉施設向けの販売が好調で、すでに300施設あまりに納入。「PALRO」のコンシューマ向けモデル「Palmi(パルミー)」は、DMM.comと連携して販売チャネルの開拓にあたっている。ロボットに代表される知能化技術は、より一段の普及・実用化のフェーズに入ってきた。

 ただ、一方で従来型の受託ソフト開発がなくなるかといえば否である。当社の主力ビジネスであり続けることに変わりはなく、これからも大切にしていきたい。受託ソフト開発も堅調に推移しており、CRMビジネスとともに伸ばしていく。
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外部リンク

富士ソフト=http://www.fsi.co.jp/