ドイツが国策として取り組む「インダストリー4.0」。そのキーテクノロジーの一つといわれる人工知能(AI)を本格的にビジネスに応用できている企業はまだ少ないなか、ABEJAは、「ABEJA Platform」で他社の先を行こうとしています。
どんなサービスなの?
岡田陽介
社長CEOディープラーニングを活用して、あらゆる情報を可視化します。
ABEJA Platformは、AIのコア技術であるディープラーニングを活用して、さまざまな情報を収集、解析、可視化するクラウドサービスです。小売・流通、製造業向けに、業種別のソリューションを提供しています。
何が新しいの?リアルな空間上のデータをAIで分析します。
小売・流通業界向けの「ABEJA Platform for Retail」では、店舗に設置したカメラから来店者の性別、年齢といった属性情報や、ヒートマップによる店内での滞在動態など、従来取得が難しかったリアル空間のデータを収集します。顧客や売り上げなどの既存データと掛け合わせてAIで分析することで最適な商品配置など、店舗改善に役立てます。
現在は小売・流通業界への提供が中心ですが、今年6月には製造業にも進出。資材調達から物流、販売まで、サプライチェーン全体の管理を目指します。あらゆる業界で同一のプラットフォームを汎用的に利用でき、産業構造の変革をサポートすることがポイントです。
今後の方向性は?他業界へのサービス展開や、海外進出を視野に入れています。
直近1、2年は、小売業への導入を加速していくとのこと。また、現状の小売・流通、製造のほかにも、サービスを応用できる業界を広げることを目指しており、実際に現在、東急電鉄主催のビジネスコンテストで最高賞を獲得したことから、同社とともにイノベーティブな街づくりに向けた取り組みも行っています。また、いずれは米国、ASEAN地域など、グローバル展開も行っていく予定です。

ABEJAのみなさん。国際色豊かで、和気藹々としています
よろしくABEJA
過去、シリコンバレーに滞在し、AI技術の進化を現地で体感して受けた衝撃が、ABEJAの創業につながったと語る岡田陽介社長CEO。AIを2011年から研究し、「とくに、小売・流通に関してAIに取り組む企業は少ない」ことから、ABEJAは圧倒的優位性をもつと話します。ABEJAはABEJA Platformでイッポ前へ!