純粋にソフトウェアの開発だけを受託する従来型の仕事に比べれば、ビッグデータ分析から映像解析、IoT、AI（人工知能）、情報セキュリティ、車載システムなど多岐の領域にわたって、仕事の幅がぐんと広がっている。

　最先端の技術を常に探究し、手に入れた技術を組み合わせてシステムをつくりあげる開発力は、クルマの両輪のようなもの。2017年のキーワードとして挙げた「先端の技術と開発力で顧客の潜在ニーズに応える」とは、まさにこのクルマの両輪を巧みに回して、これまでみえていなかったような顧客の課題を顕在化させ、そのニーズを引き出す取り組みを加速させていく。

　当社はキヤノンマーケティングジャパン（キヤノンMJ）グループの一員であり、私自身もキヤノンMJの社内カンパニーである「ITSカンパニー」のプレジデントを兼務している。

　キヤノンMJグループがもつ複合機や映像、医療／産業などに関するさまざまな知見、さらには国内販売会社として、キヤノンMJグループ自身が蓄積しているデジタルマーケティングのノウハウをうまくIT商材として抽出。キヤノンITソリューションズのもつIT技術と融合させたうえで、顧客のビジネスの成功に役立てていきたい。