技術商社である当社は、多くのセンサを扱うなど、IoTの世界に近いビジネスをしてきている。今年はその強みを生かし、IoTのビジネスを具現化するための取り組みを推進していく。その先には、無線ネットワークやシステムソリューションといった各事業との連携も視野に入れている。

　また、これまで第4の柱として取り組んできた防災系の事業が、加速しつつある。一つは、顔認証システムで、避難所に導入し、被災者と被災者を探している人とのマッチィングでの活用が想定される。ほかにも、地図情報の活用で避難所がわかるシステムを、自治体のポータルと連携するなど、さまざまな製品やソリューションが揃ってきた。

　こうした既存ビジネスの強化に加え、新たな市場を開拓するために、社内ベンチャー制度を開始した。その一つが、VRを活用した消防訓練。ビルのなかでの火災をVRで再現し、どう行動するべきかを体験するというものだ。VRには解消するべき課題があるものの、これからの市場として大いに期待している。このほかにも、他社との連携を視野に入れながら、新しい市場へと、積極的に進出していく。まだ、マーケティングの段階だが、方向性はみえてきた。

　今年は、60周年という節目を迎える。さまざまなプロモーション活動を実施し、新たなビジネスチャンスを創出していきたい。