ソフトバンクの「Pepper」など、人とコミュニケーションができるロボットがたくさん登場しています。顔認識や音声認識などの技術も進歩し続け、その性能もあなどれないものになってきています。ロボットスタートアップのユニロボットでは、「個性を学習するロボット」をこの春から提供するそうです。
Company Data会社名 ユニロボット
設立 2014年8月
所在地 東京都渋谷区
事業概要 個性を学習するパートナーロボット「unibo」を開発、製造、販売とこれに関わるパーソナルAIおよびソフトウェアに関する研究・開発
URL:https://www.unirobot.com/ どんな会社なの? 
酒井 拓
代表取締役
ロボット「unibo」と、それに関連する人工知能技術、ソフトウェアを開発しています。
ユニロボットが開発するuniboは、「パーソナルAI」と呼ばれる個性を学習する人工知能を搭載したロボット。人と会話を行い、そのなかからディープラーニング形式で、個人の趣味・嗜好・生活習慣などを学習していきます。
uniboには、「コンダクターエンジン」という同社が独自開発したエンジンを搭載しています。音声認識技術を用いて会話をテキストに変換してクラウド上で解析し、自然言語処理や感情解析、レコメンド、他の機能(スキル)へと連動するアルゴリズム、ロボットの制御などをまとめて担うものです。そのなかでもパーソナルAIが、日常会話を通じて感情解析やレコメンドを行い、利用者の個性を学習します。
unibo(ユニボ) 何ができるようになるの?利用者のパートナーになることを目指します。
uniboは「パートナーロボット」として、文字通り利用者のパートナーになることを目指します。会話の内容にもとづくレコメンドをはじめ、ゆくゆくはuniboを通じて買い物などもできるようにしていくそうです。それを実現するための開発環境としてSDKを用意し、誰でもunibo専用アプリ(スキル)を開発できるようにします。
どんなビジネスモデルなの?一般向け、法人向けに提供します。
一般向けには伊勢丹新宿店、三越日本橋店で販売。法人向けにはTISなどのパートナーが提供します。
利用プランとしては、uniboの本体価格と月額の「基本プラン」、オプションの「安心パック」で構成されています。
また、SDKで開発したスキルを販売できるサイト「ユニボストア」もオープンします。SDKでunibo専用のスキルを作成し、ユニボストア上で公開・販売することができるようになります。今後、開発パートナーとの協業を通じて、各業界に適したスキルを充実させ、提供していく予定です。
よろしくユニロボット
日常会話から個性を学習するuniboは、誰でもスキルを開発できるところに大きな可能性を感じます。酒井拓代表取締役にビジネスの手応えをたずねると、「一般発売を迎えてから感じたい」と、謙虚な答えが返ってきました。引き合いも多いようですが、「まずは試したい」という声が中心で、現在はパートナーとともに、最適なuniboの配置を検討中とのことです。ユニロボットは「unibo」でイッポ前へ!