『週刊BCN』編集長 畔上文昭
略歴
畔上 文昭(あぜがみ ふみあき)

1967年9月生まれ。金融系システムエンジニアを約7年務めて、出版業界に。月刊ITセレクト(中央公論新社発行)、月刊e・Gov(IDGジャパン発行)、月刊CIO Magazine(IDGジャパン発行)の編集長を歴任。2015年2月より現職。著書に「電子自治体の○と×」(技報堂出版)。趣味はマラソン。自己ベストは、3時間12分31秒(2014年12月)。
編集部のメンバーを誘って、10月1日に長野県松本市で開催された第1回松本マラソンに参加した。私以外のメンバー3人は、いずれも初マラソン。起伏があるうえ、5時間30分という制限時間。しかも当日は気温が高く、完走率が80%を切るほどの厳しいレースだった。途中経過をみながらハラハラしたが、全員が無事に完走。元気に戻ってきたメンバーをみて、思わず目頭が熱くなった。
超高齢化社会の到来。国は医療費を抑えるため、国民の健康増進を推進した。その追い風に乗ったのが、マラソンだった。2007年に東京マラソンが開催されて以降、全国的にマラソンブームが続いている。東京マラソンの抽選倍率は、過去最高を毎年更新。18年開催の第11回大会では、実に12.2倍もの倍率となった。
そして、二匹目のどじょうと期待されるのが、働き方改革。少子化による労働人口の減少という社会問題の解消が最終ミッションだが、その前段階として、企業には働きやすい環境の整備が求められている。
働き方改革で最初に取り組まれたのは、テレワークやリモートオフィス。育児や介護を抱えている社員、地方で働きたい社員のサポートが主な目的だった。それも重要だが、生産性が悪いとされがちな日本の職場に効率化をもたらし、労働時間の短縮を実現するという取り組みが働き方改革のポイントとなっている。社員の事情にかかわらず、公平な労働環境を整備してこそ、業績向上に貢献する働き方改革になるとされているためだ。
業務の効率化といえば、ITに求められてきた役割そのもの。むしろ、ITを活用しなければ働き方改革を推進することができない。IT業界にとっては、この先何年も続く追い風となる。必要とされているのである。遠慮なく、この風に乗るべきだ。
定時退社が一般化すると、モーレツ社員は時間をもてあますようになる。趣味があればいいが、仕事が趣味なら行き場を失ってしまう。であるなら、走ってみたらどうか。マラソンのトレーニングは時間を必要とするので、定時退社後の時間を有効利用するには最適だ。松本マラソンに参加したメンバー3人は、トレーニングで健康的な体つきに変わった。今後も走り続けると意気込んでいる。働き方改革で、マラソンブームがさらに加速する。
『週刊BCN』編集長 畔上文昭
略歴
畔上 文昭(あぜがみ ふみあき)

1967年9月生まれ。金融系システムエンジニアを約7年務めて、出版業界に。月刊ITセレクト(中央公論新社発行)、月刊e・Gov(IDGジャパン発行)、月刊CIO Magazine(IDGジャパン発行)の編集長を歴任。2015年2月より現職。著書に「電子自治体の○と×」(技報堂出版)。趣味はマラソン。自己ベストは、3時間12分31秒(2014年12月)。