API

　「Application Programming Interface」（アプリケーション・プログラミング・インターフェース）の略。外部からアプリケーションを呼び出して利用するための機能や仕様を指す。

　APIが注目されるようになったのは、2000年に入ってからといわれている。

　当時は、ウェブサービスの一種として認識されていた。有名なのは、06年からサービスの提供を始めたツイッター社の動向だ。

　同社は、閲覧や投稿のウェブAPIを公開し、第三者がAPIを使った関連サービスを開発することによって大きく成長した。フリッカーやグーグルマップなども、APIで成長したサービスだといわれている。

　ここ10年ほどで急速に普及したスマートフォンも、APIの利用を後押ししたと考えられている。スマホ用アプリでAPIを活用する流れが一気に広まり、APIゲートウェイなどの技術が生まれた。ちなみに、複数のAPIを組み合わせて新しいサービスを開発する手法を「マッシュアップ」という。

　最近では、APIを公開することは、エンタープライズITの業界でも盛んになっている。なかでもFinTechの領域では、17年に可決、成立した改正銀行法で、銀行などの金融機関に対して、オープンAPIの公開を努力義務とすることが盛り込まれた